NPO法人セーブアフリカは日本政府開発援助(ODA)の支援金を受けています。

NPO法人セーブアフリカは日本NGO支援無償資金を2004年から以下のように授与してきました。
 
○平成16年1月19日 モーリタニア内陸部僻地村落への医療および自立支援事業」を対象に
  総額\9,831,238 を授与
○平成16年12月27日 「モーリタニア砂漠奥地の僻村地への医療および自立支援事業」を対象に
  総額  \9,961,144 を授与
○平成18年1月25日 「モーリタニア砂漠奥地の僻村地への医療および自立支援」を対象に
  総額  \9,413,632 を授与

○平成20年5月8日 「アドラール地方の僻村地への医療支援」を対象に
  総額  \8,316,602 を授与




NPO法人セーブアフリカの活動は皆様のご支援・寄付により続けています。

NPO法人セーブアフリカの2004年度(2004年6月1日〜2005年5月31日までの資金総額は\20,0571,676.その内訳は :          
     
NPO法人セーブアフリカは日本政府開発援助(ODA)の支援金を受けています。

 平成16年1月19日 モーリタニア内陸部僻地村落への医療および自立支援事業」を対象に
  総額  \9,831,238 を授与 :
    内     訳 金  額
医薬品・栄養剤購入費    \2,364,000
中古車両購入費    \693,000
中古車両船積輸出費      ¥1,032,000
車両部品購入費     ¥2,307,060
現地通信費 \20,000
現地移動用燃料費  ¥190,000
人材派遣費  ¥2,868,178
外部監査費  ¥357,000
   

 平成16年12月27日 「モーリタニア砂漠奥地の僻村地への医療および自立支援事業」を対象に
  総額  \9,961,144 を授与 :
    内     訳 金  額
医薬品・栄養剤購入費    \2,082,800
救急車両購入費    \2,530,185
救急車両船積輸出費      ¥570,869
車両部品購入費     ¥1,298,883
人材派遣費 ¥3,121,407
外部監査費  ¥357,000

 平成18年1月25日 「モーリタニア砂漠奥地の僻村地への医療および自立支援」を対象に
  総額  \9,413,632 を授与 :
    内     訳 金  額
救急車両購入費    \2,806,440
救急車両船積輸出費      ¥589,414
車両部品購入費     ¥1,492,691
プロジェクト管理費 ¥625,813
人材派遣費 ¥3,374,274
外部監査費  ¥525,000
          

◆平成20年5月8日 「アドラール地方の僻村地への医療支援」を対象に
  総額  \8,316,602 を授与
    内     訳 金  額
現地事業・会議セミナー等開催、専門家派遣費 ¥6,455,735
事業管理費: 現地スタッフ人件費、現地旅費等     ¥612,922
現地移動用燃料費     ¥367,248
本部事業実施経費 ¥1,238,367
外部監査費  ¥622,500

NPO法人セーブアフリカは日本政府開発援助(ODA)の支援金を以下のように活用しています

医療活動報告  支援対象地域: アインサフラ村、アレール村

期間 :2004年4月16日〜5月6日、

担当者 :医師相原力、看護婦小林梨枝、モーリタニア人歯科医モハメッド・アハメッド・ヤヒア、泉一子歯科助手、須藤三千代通訳

診察・治療         

 アインサフラでは、雨の影響で草木が例年になく豊かになり村人の多くは遊牧に出てしまい、村の人口が激減していた。特に肉体労働を強いられる遊牧の作業に働き盛りの男や若者が出かけており、村に残っているのは老人、女性、子供ばかりだ。

滞在中、約120人の患者を診察した。男女比は4:6で女性が多く、小児は25%。

今年診察した患者の特徴は、重傷の患者がなく、比較的軽症例が多かったこと。疾病としてはやはり中高年の腰痛、膝関節痛、筋肉痛が多く、訪れる患者の大半が訴えていた。

 また、砂が原因と考えられる、結膜炎や気管支炎・喘息といった目や呼吸器系の病気は相変わらず多く、小児では結膜炎,中耳炎や外耳炎、裸足で遊ぶことによる足の外傷などが多かった。しかし、回を重ねることに、それぞれの症状は軽症化しており、長年の衛生指導が少しづつ効を奏し、村人の意識が改善されて健康の向上したことが実感された。今回、下痢と風邪が比較的多く(それぞれ約10%程度)、雨の影響による気温の変化によると考えられた。

  
  アレール村の特設診療所                  甲状腺腫瘍の患者            腕の骨折には伝統的治療

一方、今回より始めたアレール村では1日の診療で77人の患者を診察した。病気としてはほぼアインサフラ村と同様であったが、結膜炎と気管支炎がアインサフラ村よりやや多く、より砂の影響を受けているものと思われる。特殊な病気として甲状腺腫瘍とうつ病がそれぞれ1名づついた。アレール村の人々の場合、病気や健康に対する理解は低く、初期のアインサフラが思い出された。しかしながら、村人と今後の活動についての協議を行った際に、村の有志らが公共の意識が比較的高い様子が伺われ、今後の支援活動が実を結ぶことが期待される。

 
  耳の中にウジ虫がいた

 

歯科治療> 

アインサフラでの歯科治療

近年、ヨーロッパからのボランティア医師が少しずつモーリタニアの奥地にも巡回支援をするようになってきたが、相変わらず、歯科が巡回治療する例はない。モーリタニアの歯科医の数もヌアクショット市内に40ほどの歯科診療所(厚生省の検査で昨年より減っている)、国内の5都市の病院に歯科部があるだけなので、今回のような砂漠奥地への巡回治療は非常に喜ばれる。

        

診察した患者は全部で86名、内訳は抜歯68名、歯冠形成/充填(削って詰める治療)15名、歯石除去6名、炎症のある患者17人に対し抗生剤・鎮痛剤を処方した。

今回も、長期にわたる歯科治療ができないのでひどい虫歯を抜歯する例が多かった。子供の虫歯が目立ち、9歳の男子が一度に3本を抜歯、また、10歳の女子が両奥歯というケースもあった。歯槽膿漏, 歯周病の症例も多い。半分以上歯のない40歳代女性、1本しか残っていない50歳女性等、高齢者の状態もかなり悪い。


車両貸出

支援対象村:1)平成16年1月度 中古車両  シンゲッティ周辺部落対象
         2)平成16年12月度 救急車  ティシット周辺部落対象
         3)平成18年1月度 (現在モーリタニアに向けて輸送中) 

シンゲッティ周辺部落で活躍を続ける車両 (1)
平成16年1月19日 契約の日本NGO支援無償資金により購入・車両輸送した中古車両 :平成16年8月〜現地で稼動

 

険しい岩場を病人を運ぶ                           2005年10月 新任の小学校先生を赴任地へ輸送

シンゲッティ周辺部落での中古車活動状況

月日 ミッション 道       程 距離 輸送人 名簿
2005/5/5 病人輸送 トゥシャット→シンゲ →ヌアクショット 全行程 Khadjetou mint Boy
Touchat →Chinguitti→Noukchott 1,180km Ely o/ Boychif
(60km) Mohamed o/ Mohamedou
2005/6/14 病人輸送 エシグ→シンゲッティ→ アタール 全行程 Sidi od/ Ejabe
Echigue →Chinguitti→Atar 302km Fatimetou mint Bouha (付添)
 (71km)
2005/6/29 病人輸送 デゲデゲ→シンゲ →ヌアクショット 全行程 Brahim o/ Hoube
Deguedegue →Atar→Noukchott 625km Youma mint Boubethe(付添)
(95km) Salka mint Aibe (付添)
2005/7/5 遊牧民農業従事者輸送 シンゲッティ→ウァド・ド・エルガヌ 片道117km Ahamed o/Mohamed Ahamed
Chinguitti →Ouade de Erghane Sidi o/ Khairy
Brahim o/ Banneny
Yarba o/ Nessouly
Mohamed o/Sidi
Namy o/Emeye
2005/7/17 病人輸送 ヌアクショット→シンゲ →デゲデゲ 全行程 Brahim o/ Hoube
NKC →Atar→Deguedegue 625km Fatimetou mint Bouha(付添)
  6/29の病人の帰宅
2005/7/30 病人輸送 エルカム→シンゲッティ→ アタール 全行程 Sidi od/ Babana
Errkhame →Chinguitti→Atar 380km Hindou mint Ainina (付添)
 (110km)
2005/8/4 病人輸送 レウエイナ→シンゲッティ→ アタール 全行程 Mohamed o/ Yarba
Leweinatt →Chinguitti→Atar 300km Mohamed mahmoud o/Nahou (付添)
 (70km)
2005/8/5 遊牧民農業従事者輸送 シンゲッティ→レグエララ 片道45km Mohamed o/ Nemou
Chinguitti →Leguerara Grahim o/ Souba
Goulame o/ Ely
Mohamed o/ Roubary
Sidi o/ Zenebe
2005/9/5〜 植樹キャンペーン シンゲッティ→Tanouchertt(タノシェルト)
 9/22  (旱魃に強い植物の種まきキャンペーン     → Ergueiya (エルグエイヤ) 全行程 セーブアフリカ車のほか、3台を稼動
    → N'Tamady (ンタマディ) 450km
    → Erg Ouarane (エルグ・ワランヌ)
    → Leguerara (レグエララ)
    → Zargua (ザルガ)
2005/9/14 病人輸送 アインサフラ→シンゲッティ→ヌアクショット 全行程 M'bara mint Elhadji
Ain Savra →Chinguitti →NKC 690km Saviya mint Elhadj (付添)
2005/9/19 病人輸送 ヌアクショット→シンゲ →デゲデゲ 全行程 Brahim o/ Hoube
NKC →Atar→Deguedegue 625km Fatimetou mint Bouha(付添)
2005/10/5 SA学校建設調査& シンゲッティ→レウェイナ 片道70km
種まきキャンペーン Chinguitti→Leweina
2005/10/6 SA学校建設調査& シンゲッティ→レックウェイブ 片道70km
種まきキャンペーン Chinguitti→Lekheweibe
2005/10/7 SA学校建設調査& シンゲッティ→レグエララ 片道70km
種まきキャンペーン Chinguitti→Leguerara
2005/10/15 学校の先生輸送 シンゲッティ→ベルベラ + ティミニット 片道98km Mohamed o/Mohamedou
Chinguitti→Berbera→Timinitt Yesleme o/Toune
2005/10/20 学校の先生輸送 シンゲッティ→レクイブ 片道20km Ould Matala
Chinguitti→Lekhouyibe
2005/10/21 学校の先生輸送 シンゲッティ→ティヴェレルト 片道80km Moussa o/ Raea
Chinguitti→Tivererte






ティシット周辺部落で活躍を続ける救急車(2) 

平成16年12月27日契約の日本NGO支援無償資金により購入・車両輸送した新型救急車:平成17年5月〜稼動

        
チシットから首都まで病人を乗せて2日かかる  ヌアクショットの病院に着いた       車の中の付添い人と患者

チシット周辺での活動状況
月日 ミッション 道       程 メーター 輸送人員
2005/5/20 病人 輸送 トーゥイジネット→チシット→チジクジャ→ (15km) 2 名
 ヌアクショット→復路 (2,820km)
2005/5/27 けが人輸送 チシット→チジクジャ→ヌアクショット (3,200km) 4 名
 →復路 (5,710km)
2005/6/11 病人 輸送 トーゥイジネット→チシット→チジクジャ→ (5,920km) 2 名
 ヌアクショット→復路 (8,115km)
2005/6/19 病人 輸送 チシット→チジクジャ→ヌアクショット (8,210km) 3 名
 →復路 (10,445km)
2005/6/28 けが人輸送 ハッテルワハシャ→チジクジャ→ヌアクショット 10,600km 2 名
→復路→チシット (12,915km)
2005/7/9 病人 輸送 エル・ガウヤ→チジクジャ→ヌアクショット (13,200km) 3名
 →復路→チシット (15,030km)
2005/9/16 病人 輸送 トーゥイジネット→チシット→チジクジャ→ (15,800km) 3名
 ヌアクショット→復路 (18,300km)
2005/10/20 けが人輸送 アグレジット→チシット→チジクジャ (18,500km) 3 名
→ヌアクショット→復路→チシット (21,600km)
2005/10/2 けが人輸送 アグレジット→チシット→チジクジャ (18,500km) 3 名
→ヌアクショット→復路→チシット (21,600km)
2005/10/29 病人 輸送 ヌアクショット→チシット→ヌアクショット (21,750km) 3 名
(23,920km)
2005/11/8 病人 輸送 ヌアクショット→ハット→ヌアクショット (24,300km) 3 名
(26,430km)
2005/11/15 病人 輸送 ヌアクショット→エル・ガウイヤ→ヌアクショット (26,700km) 3 名
(28,460km)
2005/12/2 病人 輸送 ヌアクショット→アグレジット→ヌアクショット (28,630km) 3 名
(31,030km)
2005/12/13 病人 輸送 ヌアクショット→トウエイジニット→ヌアクショット (31,320km) 3 名
(34,100km)
2005/12/29 病人 輸送 ヌアクショット→テシカガ→ヌアクショット (34,500km) 3 名
(36,140km)
2006/1/7 病人 輸送 ヌアクショット→ティシット→ヌアクショット (36,470km) 3 名
(39,220km)
2006/1/22 病人 輸送 ヌアクショット→ティシット→ヌアクショット (40,050km) 3 名
(42,780km)





ティシット周辺部落で活躍を続ける救急車 (3) 

平成16年1月19日契約の日本NGO支援無償資金により車両輸送した中古車の現地活用状況

月日 ミッション 道       程 メーター 輸送人員
2004/11/19 児童 輸送 チシット→エルガウィヤ →ヌアクショット 5名
(26,400km)
2004/12/9 病人 輸送 チシット→アグレジット→ヌアクショット (27,500km) 3名
(29,920km)
2004/12/22 井戸業者 輸送 テシカガ- ハッテルワヘッチ (30,240km) 4 名
(32,760km)
2005/1/5 病人 輸送 チシット→ヌアクショット (33,100km) 3 名
(35,290km)
2005/1/16 けが人輸送 エル・ガウイヤ (35,500km) 4 名
(37,235km)
2005/2/2 井戸業者 輸送 テシカガ- ハッテルワヘッチ 37,900km 4 名
(37,900km) (40,130km)
2005/3/10 学校の先生 輸送 チシット (40,500km) 5 名
(40,500km) (42,980km)
2005/3/25 IARV 輸送 ヌアクショット-マリーヌアクショット (43,160km) 4 名
(43,160km) (47,250km)
2005/4/12 無線機メンテナンス ティシット - テシカガ -アグレジット (48,000km) 4 名
チジクジャーエル・ガウイヤーハッテルワヘッチ (52,150km)
2005/7/20 医師団 輸送 ティシット- アグレジット - ウェイジット 53,000km 4 名
ASCPT 〜ハッテルワヘッチ - エル・ガウィヤ 55,460km
2005/9/12 井戸業者 輸送 テシカガ 56,000km 4 名
58,250km
2005/10/26 無線機メンテナンス ヌアクショット→チシット周辺部落5箇所 58,900km 3名
 →ヌアクショット 63,050km
2005/11/15 チシット協会ミッション ヌアクショト→チシット→ヌアクショット 63,140km 3名
65,920km
2005/12/2 水利工事調査 ヌアクショト→テシカガ→ヌアクショット 66,140km 4 名
67,930km
2006/1/25 小学校配給品配布 ヌアクショト→チシット→ヌアクショット 68,200km 4 名
72,450km

車両整備士育成活動
 
日本NGO無償支援資金により、車両部品を購入。NPOセーブアフリカは現地で車両整備・運転の技術を指導し、同時に現地の動かなくなった車両を修理する作業を続けている。陸の孤島である砂漠奥地に点在する部落にとって、車は大切な唯一の輸送手段。現地の車両を再生して使う活動はセーブアフリカならではの、現地にとってなくてはならない活動のひとつだ。

支援対象村:ヌアクショット、アタール、シンゲッティ、ティシット等、計17村


担当者 :金森 立、吉岡 修一、中島徹男

35人の整備士を指導、5人が上級レベルに到達、13台の故障救急車を修復

車両班は滞在中、ヌアクショット、アタール、シンゲッティ、ワダンの4ヶ所で、整備士の育成活動を行った。私達は、数年前から3個1、5個2と呼ぶ改造作業を行ってきている。つまり3台の故障放置車の使える部品を集めて1台の動く車両を、または5台の故障放置車の使える部品を集めて2台の動く車両を作る作業である。今回、4ヶ所で各地から整備士・整備士志願者が35名集まった。アクムアクム、エイベイド、リシャットといった村から初めて参加してきた者を含め、17村からの参加になる。そして、併せて13台の故障救急車・物流車が復活できた。

整備育成には子供も参加 
                          カリキュラムはそれぞれのレベルに応じて、基礎技術、応用技術を指導する。今回、チシットから参加してきたメカニックと、シンゲッティのメカニック5人が上級レベルに到達した。 









  ミッションを降ろしクラッチ交換 

 

また、雨の影響により各地でイナゴの大群が発生しており、そのイナゴがラジエータにこびりついてオーバーヒートやエンジン不良などのトラブルが続出していた。私達はラジエーターに金網をつけて、イナゴ対策ラジエーターガードを作り出した。そして、それをデモンストレーションしたところ、このアイデアは一気に全国へ普及した。一方、イナゴが原因で動かなくなったエンジンの修復にもつとめ、新品のエンジン1台から部品取りをして9台のエンジンを修復する作業も行った。 イナゴ対策!ラジエーターガードの取付

 

イナゴの大群が発生、各地でラジエータ、エンジンが壊れる 

シンゲッティの整備工場

シンゲッティの整備工場は、SAVE THE AFRICAをスタートして以来、技術指導と共に毎年少しづつ経営指導を続けてきた。その努力が実を結び、シンゲッティ唯一の整備工場はコツコツと蓄えた売上げ利益でようやく溶接機とサンダーを手に入れた。彼らは、その器材を使って、エンジン交換三脚リフト、手動タイヤ交換機といった車両修理機器ばかりでなく、ハンマーや斧、ロバ用リヤカーなど様々な道具を制作できるようになった。溶接技術はまだまだ雑であるが、こうして車両だけではなく、生活必需品や家屋の修理を含め幅広い仕事をこなすようになったのはうれしい変化だった。しかも新たに労力が必要となり、わずかながら失業対策にも貢献できた。

 

← 溶接機で作った三脚を使ってエンジンを交換

 

  
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