by  志賀 あけ美


 
 シンゲッティからマリにかけて広がる壮大な砂丘

サハラ、何と魅惑的な言葉なのだろう。サハラ砂漠は北アフリカのチュニジア、リビア、アルジェリア、モロッコ、西サハラ、モーリタニアとまたがる広大な砂漠である。そしてその中でも、北西アフリカに位置するモーリタニアはなんと国土の3/4が砂漠の国。悠久の時の中に息づく砂丘、太陽の向きとともに刻々と姿を変えるモーリタニアの砂丘は世界で最も美しいという。

モーリタニアはアフリカの中で最もドラマティックな国のひとつであり、大きく躍動している世界の国々の中で最もコンサーバティブな生活を保持している国のひとつだ。アッラーの神の教えに従い、自然が教示するままに生きるほか、あまりに過酷な自然の中で彼らの生活はなりたたなかったからだ。



ラクダを水飲み場につれていく遊牧民


 砂漠を車で走っていると、ラクダがいるのは当たり前だとドライバーは言う。でも、やはり砂丘のラクダを見ると心が躍る

モーリタニアは、夜でも一人歩きができる安全な国。人は純朴でシャイでおとなしい。そして何より、砂丘と大陸台地の山々などの大自然がある。

モーリタニアへようこそ。



   




                  

 駐日アルジェリア大使館の秘書として15年間勤務した後、旅行業、帽子デザイナー、フリーのフランス語通訳・コーディネイターなどの職歴を重ねたマルチ・キャリアウーマンのはしり。
 「神々の詩」[ダーウィンが来た」「地球危機2008」など、アフリカやフランスでの多くのテレビ撮影や雑誌取材のコーディネイター兼通訳を行っている。
 ダカールラリーで日本人チームのマネージャーを10数年来重ね、2000年よりパリ・ダカールラリーの主催者ASOの日本事務局代表。
 30年以上に渡ってアフリカを行き来し、アラブ、イスラム教文化に深く関わってきた。1995年以来モーリタニアで医療を中心としたボランティア活動を続けており、NPO法人SAVE AFRICAの代表を務めている。
 モーリタニアに関する情報が少ない日本において、数少ないモーリタニア通。

         ご意見、ご感想は a.shiga@dream.comまでお願いします。